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【第2話】大企業に就職したら、安泰の日々が待って・・・いなかったー
時は、2001年。
ちょうど21世紀になったタイミング。
社会人になって3年が過ぎようかという頃から
僕は、WEBデザイン会社で働き始めました。
正直言って、めちゃめちゃ楽しかったです。
富士通を辞めたのは、思い切った決断でしたが
大正解でしたね。
後悔してるとすれば、
「なんでもっと早く辞めなかったんだ」
ということくらいです(いや、本当)
追い求めて決断したことで、
後悔していることは1つもありません。
転職先の会社は、小さな会社でしたが、
その分、何でもやらせて貰えました。
僕は、好きなことなら夢中で頑張れるんですよね。
受け身で何かやるんじゃなくて、
自分で考えて動かないといけないスタイルが、
僕には合っていたんだと思います。
「仕事が楽しい」と人に話すんですが、
周りにはそんなこと言う人はいなかったので
いつも相当、うらやましがられました。
同僚にも上司にも、
社長や副社長にも認めて貰って、
給料も随分上げてもらいました。
社内でもパイオニアみたいな存在になれて、
新しいことをどんどん取り入れていきました。
(WEB業界って新しいことが
どんどん出てくる業界なんです)
もちろんマイナス面もありました。
まず何より、相当激務なんです。
一週間ずっと家に帰らず、
会社に寝泊まりしてる女性社員すらいました。
(今ならブラック認定間違いなし?)
ただ僕の場合は、学生時代や前職で、
永遠に続きそうな我慢だけの時間を
過ごしてきてるので、忙しいほうが良いというか
まるで苦にならなかったんですよね〜
もちろんそれ以外にも、たくさんの課題があったし
腹が立つ事だって色々ありました。
僕にはコミュニケーションが
下手なところがあります。
たとえば、自分が正しいと思うことは、
相手が上司でも、はっきり言ってしまう
なんてところがありました。
会社組織では、やっぱり
従順な人が求められる側面もありますよね。
上司からも同僚からも認めて貰って、
お客さんからも指名で大きな仕事を
「にしいけんさんにお願いしたい」
と言って貰えるようになっても
なぜか、ステータスは上がらない・・という
微妙に残念な立ち位置だったんですよね〜
12年のWEBデザイン業界歴
とはいえ、自分が大好きだった仕事に就いて
僕は、どんどんスキルアップしていきます。
ホームページやブログの
HTMLやデザインをするのなんて
もちろんお茶の子さいさいになりました。
誰もが知ってるような数々の大企業の
WEBサイトを設計したり、ディレクションしたり
ということも手掛けるようになりました。
(まあ、僕の力ではなくて、会社の力ですが)
富士通時代には、入社即窓際族(笑)だった僕が、
会社の命運を左右するような
100人規模の大プロジェクトのリーダーに抜擢!
なんてことが起こったりもね〜、
するんですよね。(環境って大事)
そうそう、転職も、何度か経験しました。
WEB業界というのは、
会社員とはいえ個人の裁量が強い、
フリーランス集団に近い側面があるんですよね。
転職して会社を移ることや
独立を考える人もたくさんいます。
僕も、新卒で入った富士通を辞める時には
相当覚悟がいりましたが、
2回目からはもっと気楽なものでしたね。
(気楽というと言い過ぎかもですが・・・)
…
まあ、もちろん転職での失敗もありましたけどね。
自分がやりたい仕事と、
転職先の会社が、かみ合わなかったり
パワハラ社長の、人間関係がギスギスの会社に
転職してしまったりもしました。
・・・まあ、なんだか大変でした。
(この会社を退職後は、癒しを求めて?
のんびり海外旅行に出かけましたからね。)
…
かくしてWEB業界に転身してからの僕は、
仕事も楽しくて、
「もっと良い仕事がしたい」
「もっと楽しい仕事がしたい」
「もっと人の役に立てることがしたい」
と、理想の仕事を追い求めるように
なっていたんですよね。
業界最高峰のWEBデザイン会社の一員に
そんな僕がたどり着いたのは、とある小さな、
でも、業界最高峰のWEBデザイン会社でした。
クライアントも、
日本有数の大企業や、政府機関、
時には海外の有名企業など
そうそうたるものです。
そういうクライアントが、
電◯とか、博◯堂とかじゃなく、
さほど知名度もない
せいぜい30〜40人くらいの規模の会社に
仕事を依頼をしてくるんですからねー・・・
僕は、ご縁があり、そんな会社の
一員になることができました。
転職活動でよっぽどうまく
PRできたんですかね〜?(笑)
僕は、この会社に入社して早々に、
超絶にレベルアップしていきます。
500〜600ページくらいの分厚いデザイン書を
ポンと渡されて内容を発表させられたり、
全部英語のデザイン書を渡されて、
読書会に参加させられたり、
急に呼ばれて参加した勉強会が、
他社で活躍する業界の著名人や
有名な本の著者たちの集まる場だったり、
・・・
僕はラッキーなことに
半強制的に(?)どんどん実力レベルを
引き上げてもらうことができたんです。
仕事の能力が、超絶レベルアップ
仕事のスタイルも、変わりました。
100ページを超えるようなプレゼン資料を
パソコンは使わずにつくったり、
大きい模造紙を広げたり、
ふせん(ポストイット)を使ったりするような
デザインのやり方もこの会社で覚えました。
自分の頭を整理できるのは
もちろんそうなんですが、
大勢の人を巻き込めるんですよね。
後に、僕はコーチング等でも
ふせんを使ったりするようになるのですが
そのベースになっています。
とにかく、
頭を使って仕事をすること
を徹底的に学べましたね〜
僕はこの会社に入って、多分
他の人とはまったくもって次元の違う
仕事ができるように変わったんですよね。
…
それに、僕の職種は、デザイナー
ってことになるんですけど、デザインの仕事って
相手の人の悩みとか、
求めてるものを理解して、
その問題解決をする
ってのが仕事の本質なんだ
ってことを教えてもらいました。
デザインって、人に喜んでもらうため
にやる仕事だったんですよね〜
「もっと良い仕事がしたい」
「もっと楽しい仕事がしたい」
「もっと人の役に立てることがしたい」
と考えてきた僕にとって、
ドンピシャの仕事だったんだな〜
って思うんですよね。
子供の頃からコミュニケーションが苦手だった僕。
だから余計に、人が好きで、
人の役に立ちたかったんだろうな〜
この仕事にたどり着いたんだろうな〜
って思います。
…
思い切って、富士通を辞めて、
本当に良かったなと思います。
WEB業界に来て、約12年、
僕は、日々成長することができました。
特に、今の会社みたいな
良い会社に巡り合って
良い仕事ができるようになり、
僕自身も自分の仕事レベルを
存分に高めていきながら
充実した毎日を送れるようになっていました。
ところが・・・
そんな日々もいつまでも
続くわけではありませんでした。
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【第4話】人生変えたい・・・アラフォーで会社を辞めてみた