こんにちは、西井健一です。
人とコミュニケーションする中で、
僕がひときわ好きなスキルがあります。
それは『沈黙』のスキルです。
沈黙、つまりは黙っておくスキルですね。
ま、僕が話下手ってのもありまして、
だから好きなんだよね!
って事情も、多少はまぁありますが、;;;;
理由はそれだけではありません。
話が上手、人を感動させる話ができる、
思いを伝えられる、分かり易く話せる、
そんな、『話す』スキルにももちろん
人を動かす力があります。
けれど、『沈黙』にもそれと同じ位の、
あるいはそれ以上のパワーがあって、
特に、人とすっご〜〜〜く深く分かり合う、
その為には一番大切なスキルなんじゃない?
と、僕は思っています。
話すのには、苦手意識があるとしても、
『沈黙』なら「なんだか私にもできそう」
そんな気がしませんか?
実際に、僕もこの『沈黙』を意識する様に
なってからは、随分コミュニケーションの
質が変わりました。
沈黙してるのに、話が弾むんです。
不思議じゃありませんか?
人から信頼して貰える様にもなりましたし、
存在感も感じて貰えます。
不思議ですよね?沈黙しているのに。
ぜひ、あなたにもこの『沈黙』の
スキルを身に付けて欲しいと思います。
…
でも、
「沈黙なんて簡単じゃん!?
それってスキルなの?」
もしかするとそう思ったかも知れません。
ところが、なかなかどうして?
実は多くの人がこれができないんです。
そして、沈黙できないが為に、
知らない間に、相手を傷付けたり、
心を閉ざさせてしまったり、
嫌な思いをさせてしまっている・・・
そんなこともよくあります。
僕は昨日も、とあるコミュニケーションの
勉強会に参加していたのですが、
そんな人達の間ですらも、
沈黙ができないんです。
そして、沈黙する代わりに、
他の人の話を違う方向に持っていく、
否定してしまう、傷付けてしまう、
といった場面を何度も目撃しました。
相手にしてみても、たとえ
全然悪気は無いと分かっていたとしても、
やっぱりどうしても、された側は、
「あ、この人分かってくれないんだ」
「あ、この人認めてくれないんだ」
「あ、この人大切にしてくれないんだ」
と無意識に壁を作ってしまうんですよね …
これって、とても残念なことで、
だから、やっぱり、
沈黙しないといけない場面があって、
それが、より深いコミュニケーションを
生み出すのだと、思います。
そして、その秘訣は、
「この人のことを分かりたい」
「この人のことを認めてあげよう」
「この人のことを大切にしよう」
という “気持ち” です。
相手の話に割り込んでしまうのも、
沈黙に耐え切れなくなってしまうのも、
「私が、私が、、、、」
という気持ちが強過ぎて、
“自分に” 意識が向いているんです。
そんな時、ちょっと問い掛けてみて下さい。
相手の言ってることや
感じていることに、意識を
向けられていない状態になってませんか?
相手に対して、否定しよう、
間違ってるんじゃないか、
駄目なんじゃないか、
という気持ちを感じてしまってませんか?
と、一歩引いて、見て欲しいんです。
そして、
相手の言うことを、
「全部受け止めてやるぜ!
なんでも言っていいぜ!
気持ち全部わかってあげるよ!
安心していいよ」
そんな気持ちになれた時、
その集大成が『沈黙』という形になって
現れるんだと、僕は思うんです。
相手に 100% それが理想の沈黙かなと、
だから、ただ黙ってるのとも、
そっぽ向いてるのとも、
もちろん全然違っていて、
全身全霊を、目を見開いて、
なんなら毛穴も開いて、
相手を包み込むような状態・・・
それが究極の沈黙のスキルなんでは
ないかなと思ってます。
だって、そんな人が目の前に現れたら、
嬉しくないですか?
僕も、まだまだその領域には全然
届かないんだけれど、
ただ、そうなりたいなとは思います。
今日は、ちょっと深く、
コミュニケーションのお話でした。
月曜日から、少しヘビーでごめんなさい〜
昨日の勉強会の余韻が残ってた様で・・・
それでは、今週もよい一週間を!